サステイナビリティ
Our Sustainability
塚田理研のSDGs宣言
Our SDGs Declaration
当社は国連が提唱する
「持続可能な開発目標(SDGs)」
に賛同し、
SDGsの達成に向けた取組みを
行っていく事を宣言します。
2020年11月、当社は長野県が創設した「SDGs推進企業登録制度」の第6期登録企業となりました。
SDGsとは、経済団体、金融機関、大学等支援機関と連携し「環境」「 社会」「 経済」の3側面を踏まえ、
企業等が経営戦略としてSDGsを活用することを支援する制度です。
SDGsの「17の目標」と目標をより具体的にした「169のターゲット(具体目標)」の達成に向け、
企業としてできることに積極的にチャレンジしていきたいと思います。
2020年11月1日
代表取締役 下島 聡
塚田理研のSDGsへの取り組み
Our SDGs Initiative
塚田理研工業は、60年以上にわたり、信州駒ヶ根の自然の恵みを享受して、製品・サービスを生み出しています。
しかし、地球環境問題の悪化は自然環境だけでなく、事業への影響も大きくより深刻な課題となっています。
自然の恵みなくして、弊社の事業は継続しえないため、弊社は環境保全に向けた取り組みを強化しています。
製品・サービスの開発においては、省エネや再生可能エネルギーの活用など、環境負荷を低減するための取り組みを積極的に行っています。また、自社の環境負荷低減にも力を入れ、環境マネジメントシステムの導入や廃棄物のリサイクルなどを行っています。
塚田理研工業は、地球環境保全に貢献しながら、持続可能な社会の実現に向けて取り組みを続けています。
塚田理研の目指すSDGsターゲットと具体的な取り組み
1. 再生エネルギーでカーボンオフセット
2. 大気汚染の防止
3. 工業排水のリサイクル
4. 排水老廃の再資源化
5. 男女参画格差の是正
再生エネルギーでカーボンオフセット
めっき装置の膜厚を折出すためには多くの電気が必要となり、この電気の使用が環境に与える負荷は大きく、再生エネルギーの導入が求められています。
当社では、太陽光発電を始めとした再生エネルギーを利用したカーボンオフセットにより、めっき事業にかかる電力の約12%相当まで再生エネルギーに改善。
これにより、めっき事業における環境負荷を低減するとともに、再生エネルギーの普及促進に貢献することを目指しています。
再生エネルギー割合
約
12%
ゼロエミッション
薬品臭がしないクリーンな空気に
大気汚染の防止
アルカリミストや酸性ガスが発生するめっき工程において、これらの気体をそのまま排出することは環境に深刻な影響を与える恐れがあります。
そこで、弊社は局所排気ケーシングを用いて、有害物質が発生する場所で吸引し、洗浄塔を通過させることで、有害物質を中和することでさらなる環境負荷の低減に努めています。
このような取り組みにより、めっき工程における環境負荷を低減することができます。
工業廃水のリサイクル
めっき事業の洗浄工程では、めっきの余剰液や油汚れ、金属イオンなどが含まれた工業排水が発生します。これらの工業排水を処理することは環境保全のためにも重要です。
当社では、最大40t/hまでの工業排水をリサイクルする取り組みを行っており、排水をリサイクルすることで、水資源の保全につながるとともに、環境負荷を軽減することができます。
当社は、めっき事業において環境にやさしい事業を目指して、取り組みを継続しています。
工業廃水をリサイクル
最大
40
t/h
めっき排水の
完全クローズド化を目指して
排水老廃液の再資源化
当社は、めっき事業における排水老廃液の再資源化にも力を入れており、排水老廃液を再資源化することで、環境負荷を軽減し、同時に金属資源のリサイクルにも貢献しています。
※濃厚排液や排液から、ニッケル、銅、クロム、パラジウム、金、アルカリ系排水、酸性排水と分類し、それぞれの金属資源を回収。
また、めっき排水の完全クローズド化を目指し、排水量の削減やリサイクルによる水資源の節約に努め、環境にやさしいめっき事業の実現に向け推進しています。
女性働き方改革法に基づく男女参画格差の是正
女性働き方改革法に伴い塚田理研工業では、女性が活躍できる雇用環境の整備を目的とし職場環境の構築を進めています。
具体的には女性従業員へのアンケートを定期的に実施し、キャリアや働き方に対して様々な考えを受け、社長面談・個別面談などヒアリングで個々の考えを確認。従業員自身が今後の働き方の方向性を選べるシステムづくりを検討していきます。
その他、女性が働きやすい職場作りに向け産休制度や出産お祝い金など、各種制度の実施を進めています。
環境への取り組み
Our Environmental Consciousness
環境負荷物質の低減
独自開発のニッケル回収装置
多くのめっき工場で、ニッケル廃液は廃棄物として処理されています。
当社では、この有価資源を活かすべく、独自の技術で廃液から高純度のニッケルのみを選択的に回収し、有価物として資源化するシステムを開発しました。 今までの処理コストを大幅に削減し、環境負荷低減にも貢献します。
回収装置にて回収したニッケルスラッヂ1Kgの成分表
0.1979Kg
(19.79%)
0.000206Kg
(0.0206%)
0.486Kg
(48.6%)
排水リサイクルフロー
CO2排出削減
当社は、地球温暖化防止(CO2削減)および省エネルギーの推進をはかるため、再生可能エネルギーの導入や営業車両にハイブリッド車両の導入などを積極的に行っております。再生可能エネルギーとしては、2015年、2016年に本社工場の母屋天井、社員用駐車場の天井に太陽光発電設備(発電量75000kw)を導入しました。社員用駐車場への屋根設置により、屋外交流会などを行う多目的スペースとしても活用しています。
太陽光発電事業
太陽光パネルを設置し、自社で発電を行っています。
Opacity-0
太陽光発電設備の下では、屋外交流会などを行う多目的スペースとしても活用しています。
LNGガスボイラー
A重油から液化天然ガスへ転換。画像は、ボイラー、給湯器、暖房機です。
省エネ機器の採用・更新
- インバーター整流器
- 排気装置インバーター制御
- 吸気装置インバーター制御
- インバーターコンプレッサー
- インバーター空冷チラー
井水冷却空調システムの採用
- 作業場所井水クーラー
- 吸気装置 井水冷却&LNG暖房
- 吸気装置 水冷却式
社内照明の省電力化
- 室内LED照明
- 室外LED自動点灯投光器
- 人感センサー自動照明制御
廃プラスチックリサイクル
プラスチックめっき部品のリサイクル 金属資源の回収に成功
自動車や家電、パソコン、携帯電話などには、多くのめっき製品が使われています。
プラスチックめっきやプリント配線板等には金、パラジューム、ニッケル、銅などのめっきが使われています。これらのめっき製品の現状は、ほとんどの場合それぞれの企業が産業廃棄物として「埋立て処分方法」により廃棄されていました。
当社では、プラスチック部とめっき部と独自の方法で分離・回収し、金属と樹脂とに再資源化します。
プラスチックのリサイクル
スラッジ
樹脂ペレット
環境方針
Our Environmental Policy
基本理念
人類存続の基盤である地球環境と人に優しい企業を目指し、すべての企業活動を通じて資源の有効利用と環境保全に継続的に行動します。
行動指針
1
環境に関する法規制、その他の要求事項を順守し環境汚染の予防に努めます。
2
地球資源の保護と温暖化防止のため、省エネルギー、省資源の推進、廃棄物削減に努めます。
3
環境保全活動の推進にあたり、環境目的・目標を定め、定期的な見直しを行いながら、継続的に改善を行います。
4
企業活動すべての面で技術的、経済的に可能な範囲で、ゼロエミッションに取組みます。
5
「環境方針」を従業員及び当社の為に働くすべての人に周知徹底し、環境意識向上を図ります。
2022年6月13日
塚田理研工業株式会社
代表取締役社長 下島 聡