マグネシウム合金へのめっきについて
マグネシウム合金へのめっきについてご紹介します。
マグネシウム合金は金属の中でも非常に軽く、製品の軽量化が可能な素材として、自動車産業をはじめ、近年注目が高まる素材のひとつとされています。
リサイクル性にも優れ、アルミニウムと比較すると製造における環境負荷が小さいことから、欧州を中心に自動車、携帯、パソコンなどの用途で使われています。
優れた特性を持つマグネシウム合金ですが、一方で加工性や耐食性において課題がある素材としても知られており、めっきにおいても非常に難易度の高い素材とされています。デメリットともいえる特性によって、アルミニウムよりも用途が限定されているという一面もあるのです。
今回のコラムでは、マグネシウム合金へのめっきの難しさや課題について解説し、当社の技術についてご紹介します。
マグネシウム合金へのめっきの課題
マグネシウム合金は近年、加工技術の向上により精密な加工が可能となったものの、表面処理においては化成処理後の塗装を施すケースが多いです。めっきは機能性や美観の付与ができる表面処理ですが、マグネシウム合金への加工の難易度が高いため、一般的ではありません。
マグネシウム合金へのめっきが難しい理由は、金属の性質にあります。金属には「めっきがつきやすい金属(貴な金属)」と「めっきがつきにくい金属(卑な金属)」があり、マグネシウム合金は「卑な金属」であるためめっきがつきにくいのです。
性質の他にもダイカスト法によって作られた場合、表面に存在する湯じわによって、ムラが生じてしまいます。さらに、マグネシウム合金はわずかなピンホールによって素地が腐食するため、処理をする際には素材の状態が良好であり、めっき皮膜は完全無欠である必要があります。
マグネシウム合金はプラスチックやアルミニウムの代替素材として注目を集める金属ですが、このような難点があるため、めっきの実用化はあまり進んでおらず、対応できるメーカーは限定されています。
塚田理研はマグネシウム合金へのめっき技術を確立しております
塚田理研はマグネシウム合金へのめっきに対応しております。
これまでマグネシウム合金へのめっきは高いニーズがあるものの、処理が難しい性質の金属であるため、実用化にはハードルがある素材でした。
マグネシウム合金のめっきに関する課題に対応するため、当社は長年にわたり培ってきた装飾めっき技術をベースに、本物の金属感を持たせられる装飾性、そしてマグネシウム合金の大きな課題であった耐食性を両立させためっき技術を開発しました。
当社のめっきによって、従来求められてきた金属感(装飾性や色調)、耐摩耗性、耐食性などの機能を付与し、マグネシウム合金の可能性を高めます。
試作や量産にも対応しておりますので、ご相談・ご要望がありましたら塚田理研までお問い合わせください。
マグネシウム合金へのめっきで得られるメリット
マグネシウム合金へのめっきによるメリットは以下の通りです。
電磁波シールド性 | 高い電磁波シールド性と美観を両立させます。 |
耐摩耗性 | 塗装と比較し、抜群の耐摩耗性の付与が可能です。 |
耐衝撃性 | 塗装と比較し、衝撃に強い点も大きなメリットです。 |
美しい金属感(加飾性) | 塗装では表現できなかった金属感を与えることが可能です。 |
上記のメリットの他、近年、軽量化できる素材としてマグネシウム合金は注目を集めています。めっきによって適用できる製品が拡大するため、この点も大きなメリットと言えるでしょう。
また、塚田理研ではめっきによって様々な色の表現が可能です。本物の金属を使用するため、美しい色と金属感を製品に与え、機能性と美観の両立を実現します。
実際の色調をご確認いただけるサンプル帳も販売しておりますので、御入用の際には以下の窓口よりお問い合わせください。
また、加工後の塗装も一貫して承りますので、課題やご要望がありましたらお気軽にご相談ください。
マグネシウム合金へのめっきは塚田理研にご相談ください
マグネシウム合金へのめっきのことでしたら塚田理研にお任せください。
当社はプラスチックめっきメーカーですが、マグネシウム合金へのめっきにも対応しております。
マグネシウム合金は非常に軽く、強度もあるため、様々なシーンで活用されていますが、加工性や耐食性などの課題により、アルミニウムよりも用途が限定されています。
当社は難めっき材であるマグネシウム合金へのめっき工法を確立しており、高品質な技術を提供しているほか、量産にも対応しております。
マグネシウム合金へのめっきは、モノづくりの可能性を大きく広げる技術です。当社は表面処理技術を通じてお客様の新しいモノづくりや、製品の品質向上(軽量化、装飾性・機能性の付与)をサポートいたします。
マグネシウム合金への表面処理のことで課題がありましたら、塚田理研までお気軽にご相談ください。
【お問い合わせ先】
本社:0265-82-3256
東京営業所:042-444-1287
刈谷オフィス:050-6868-2912
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