PBTのめっき加工に対応しております
PBTのめっき加工に塚田理研は対応しています。
PBT(ポリブチレンテレフタレート)は高い硬度、耐熱性に優れた高性能プラスチックです。PBTは非常に優れたプラスチックですが、性質が理由で難めっき材とされています。
PBTは良好な結晶性があり、耐薬品性に優れている性質があるため、めっきの工程のひとつであるエッチング(化学的に行う表面の粗化)が困難なのです。このため、めっき加工する素材としては難易度の高いプラスチックとされており、加工が可能なメーカーは限定されています。
当社、塚田理研はプラスチックを専門としためっきメーカーであり、長年培ってきた技術、そしてめっき工法の開発により、難めっき材へのめっきのご相談に対応しております。
PBTへの処理はケミカルエッチングまたはドライプロセスによって加工いたします。PBTへのめっき加工に対応しているメーカーをお探しでしたら、ぜひ当社にご相談ください!
PBTとは
PBTとはどのようなプラスチックなのか、基本的な情報もご紹介しましょう。
PBTは、エステル結合を持つ熱可塑性プラスチックです。耐熱性の向上のため、ガラス繊維によって強化されたタイプも流通しており、PBTというとガラス繊維強化材を指す場合もあります。
●非強化のPBTの特徴
靭性に優れ、電気特性、耐薬品性に優れ、他の素材との接着性も良好な特徴があります。
●ガラス繊維強化PBTの特徴
強度、剛性、耐熱性、耐薬品性に優れている特徴があります。吸水率も低いため寸法精度が求められる製品にも適しています。
優れた性質を持つ一方で、PBTはエステル結合を有しているため、加水分解が起こる点には注意が必要です。
PBTの用途は、ペンのキャップ、パソコンのキーボードのキーキャップなどのほか、過酷な環境にも耐えられることから、自動車の内部部品(エンジンECUハウジング、コネクター等)など、様々なところで使われています。
塚田理研のプラスチックめっきについて
塚田理研は、1963年にプラスチックめっきの量産を実現したパイオニアとして、長年にわたり信頼と実績を積み重ねてきたプラスチックめっきメーカーです。
当社はプラスチックめっきを専門とし、装飾や機能性の付与など、目的に応じためっき加工を提供しているほか、専門部隊によるPBT等の難めっき材への工法の開発にも取り組んでいます。このため、エンプラ(PBT等)やスーパーエンプラなど、めっきの難易度が高い素材へのめっきに対応しております。
めっきはPBTの用途を拡大し、製品の機能や価値を高められる技術です。
ここでは、当社が提供する「機能めっき」と「加飾めっき」について詳しくご紹介します。
機能めっき(電磁波シールド性、耐摩耗性、剛性等)
塚田理研の機能めっきは、プラスチックが本来持たない特性を付与することで、製品の性能を向上が可能です。例えば、電磁波シールド性を持たせることで電子機器の誤動作を防ぎ、耐摩耗性や剛性を付与することで製品の耐久性を高めます。
PBTへの機能めっきでは多くの実績があり、用途に応じて様々な機能を付与し、製品の軽量化と機能性の向上を実現しています。
●コネクタ(素材:PBT)の加工事例
機能めっきはPBTをはじめとしたプラスチックの用途の拡大が可能な技術であり、これまで自動車や電子機器などの部品においてご活用いただいております。
また、当社独自の技術としてTPマスク工法や2色成形法などもあり、様々な課題の解決が可能です。技術の詳細につきましては、お気軽にお問い合わせください。
加飾めっき
加飾めっきとは、プラスチックにプラスチックに美しい金属感を付与し、製品のデザイン性を向上させられる技術です。
塚田理研ではシルバー、ゴールド、クロム、鮮やかなブルーなど、多彩なカラーバリエーションを提供しております。めっき皮膜は全て本物の金属なので、製品に高級感を与えます。また、塗装にも対応しており、デザイン性の高い表面処理を得意としております。
機能面とデザイン面の両方で高く評価されており、多くの分野で採用されています。デザイン性の高い表面処理を得意としておりますので、加飾性につきましてもぜひご相談ください。
対応可能なプラスチックについて
対応可能なプラスチック(量産実績のあるもの)は、以下の通りです。
汎用プラスチック | ABS、耐熱ABS、PC/AB、PP 等 |
エンジニアリングプラスチック | PBT、PC、SPS、PA6 等 |
スーパーエンジニアリングプラスチック | LCP、PEI、PEEK、PPS 等 |
熱硬化性樹脂 | PF、PU 等 |
※上記は一例であり、プラスチックの種類やグレードによって異なります。また、守秘義務のため、ここでは掲載できないプラスチックもございます。詳細はお問い合わせください。
また、新素材へのめっき試験にも対応しております。PBTをはじめ、プラスチックへのめっきのことでしたら、お気軽にご相談ください。
PBTをはじめ、難めっき材への加工実績が豊富です!お気軽にご相談ください
塚田理研は、PBTをはじめとする難めっき材へのめっきに対応しております。
今回のコラムでは、PBTの基本的な情報や当社の技術についてご紹介しました。PBTは高い耐薬品性によってめっきが難しい素材ですが、当社ではPBTをはじめとした難めっき材へのめっき工法を確立しておりますので、対応が可能です。
お客様のご要望に応じた最適なめっき加工を提案し、製品の性能向上やデザイン性の付与を実現いたします。PBTへのめっきのことで課題がありましたら、以下の窓口までお気軽にお問い合わせください。
【お問い合わせ先】
本社:0265-82-3256
東京営業所:042-444-1287
刈谷オフィス:050-6868-2912
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