CMOSのノイズ対策について
CMOSのノイズ対策は、製品の誤作動防止のために重要です。
CMOS(シーモス)とは、デジタル回路でP型、N型のMOSFETを相互補完するように利用する半導体の回路構造のことです。P型MOSとN型MOSを相補的に利用することで、少ない消費電力で高速に動作する点が特徴です。現代のデジタル機器に欠かせない存在であり、タブレットやPC等といった身近な機器にも使われています。
CMOSは様々なデジタル機器で必要不可欠な存在ですが、電磁波ノイズの原因となるほか、ノイズの影響を受ける場合もあるため、ノイズ対策は重要です。
このコラムでは、CMOS回路上で発生するノイズについて、またノイズ対策としてプラスチックめっきによる電磁波シールドについて、プラスチックめっきの塚田理研がご紹介します。
当社は製品の軽量化、そしてノイズ対策(電磁波シールド)をプラスチックめっきで実現するプラスチックめっきメーカーです。製品の軽量化、EMC対策等で課題がありましたらお気軽にご相談ください。
CMOS回路上で起こるノイズについて
CMOS回路上で発生するノイズには様々な原因があります。その中でも代表的なものとしてスイッチングノイズが挙げられます。
CMOSは、P型MOSFETとN型MOSFETが信号の切り替えのタイミングで同時にオンになる瞬間があります。この瞬間に電源から大きな電流(貫通電流)が流れます。この貫通電流によって電圧が変動し、ノイズが発生して機器に影響を与えます。
また、基板上の他の部品から発生する電磁波ノイズなど、デジタル回路でのノイズ障害には様々な原因があります。発生源を特定し、適切なノイズ対策を行うことが重要です。
CMOSのノイズ対策にめっきをご提案します
CMOSのノイズ対策として、回路設計(電源とグランドの距離を短く、太く設計)するほか、フィルターやダンピング抵抗など、トラブルが発生している箇所に適した対策を行うことが基本となります。
様々なノイズ対策がありますが、当社ではめっき技術を応用した「シールドめっき」をノイズ対策としてご提案しております。
シールドめっきはプラスチック製の部品に薄い金属膜をめっき技術によって形成し、外からやってくるノイズ、また内からやってくるノイズを遮断することが可能な技術です。実際の事例としては、シールドケースへのめっきなどがあります。
めっきで薄く金属膜を形成することで、金属と同等の高いシールド効果を得られます。シールド効果について、当社にて行ったKEC法による測定結果を以下にてご紹介します。
【シールドめっきによる効果】
範囲:100kHz~1GHz
比較素材:ダイキャスト、PBT
■電界
■磁界
■電磁界
シールドめっきはノイズ対策だけでなく、製品の軽量化にも貢献する技術ですので、様々な製品でご採用いただいております。
量産にも対応しておりますので、ノイズ対策のことで課題がありましたらお気軽に塚田理研までご相談ください!
CMOS回路から発生する放射ノイズは塚田理研にご相談ください
CMOS回路から発生するノイズで課題がありましたら、塚田理研までお気軽にご相談ください。
今回のコラムでは、CMOSについて、そしてCMOSで発生するノイズについて簡単ではありますがご紹介しました。CMOSは様々な電子機器で使われている身近な回路構造であり、ノイズの発生源に対応する様々なノイズ対策があります。
当社ではプラスチックへのめっき技術を応用したシールドめっきを提供しており、これまでCMOS回路上へのノイズ対策、そして軽量化を目的に様々な製品でご採用いただいております。
CMOS回路上のノイズ対策で課題がございましたら、ぜひ以下の窓口までお問い合わせください。
【お問い合わせ先】
本社:0265-82-3256
東京営業所:042-444-1287
刈谷オフィス:050-6868-2912
お問い合わせフォームはこちら