エンプラのめっきは当社にご相談を!対応可能な種類と加工事例をご紹介

エンプラ 加工事例

エンプラのめっきについてプラスチックめっきの塚田理研が解説します

エンプラのめっきは近年需要が伸びており、当社でも多くご相談をいただいております。

しかし、エンプラは難めっき材であるため、対応できるめっきメーカーは限定されています。当社にも「他社で断られてしまった」とご相談頂くケースは少なくありません。

今回のコラムでは、エンプラの基本的な素材の情報やめっき加工の難しさ、そして塚田理研のエンプラへのめっき加工についてご紹介します。モノづくりのご参考に、ご覧ください。

エンプラの基本的な知識とめっきの難しさについて

エンプラ(エンジニアリングプラスチック)は熱可塑性樹脂の一種です。
(※)熱可塑性樹脂とは熱によって溶け、冷やすと固まる性質のプラスチックのことです。

エンプラ イメージ

熱可塑性樹脂は耐えられる温度によって分類され、汎用プラスチック、エンプラ、スーパーエンプラがあります。

汎用樹脂 ~100℃
エンプラ 100~150℃
スーパーエンプラ 150℃~

エンプラは汎用プラスチックよりも耐熱性が高く、強度などの機械的性質もエンプラの方が優れています。そのため、機械部品など高い信頼性が求められる用途で使われており、産業に欠かすことのできない素材です。

エンプラへのめっき加工の難しさとは

エンプラは優れた性質がある一方で、導電性や放熱性などの機能を自然には持っていません。このため、電磁波シールドや熱対策などの用途で使用する際には、機能を補うための加工が必要です。

機能の付与には複数の選択肢がありますが、金属と同等の機能を付与できる方法として「めっき」があります。めっきは製品を金属の膜で覆う加工技術であり、プラスチックに導電性や熱伝導性、強度、耐摩耗性などの多くの機能を付与することができます。

エンプラ 加工品 イメージ

しかしながら、高い耐薬品性によりエンプラは「難めっき材」とされています。エンプラは薬品に強い性質があるため、エッチング(めっきの前処理)による表面の粗化が難しく、通常のプロセスでは加工ができません。

エンプラへのめっきは特殊な工法で加工を行うため、対応できるメーカーは限られています。

塚田理研はエンプラへのめっきのご相談を承ります

塚田理研はエンプラへのめっき技術を独自で開発しており、様々なエンプラ、スーパーエンプラへのめっきに対応しております。

エンプラ 加工品 イメージ

当社には難めっき材へのめっき工法の研究開発を行う専門チームがあり、様々な特殊材料へのめっきの技術開発に長年取り組んでまいりました。

これまで多くの難めっき材への処理を可能にする工法を多数開発してきた実績がございますので、新素材のめっき技術開発のご相談も承っております。

また、当社はエンプラへのめっきの量産にも対応しております。安定した量産体制の構築を実現するため、専門の立ち上げチームを配置しており、品質の良いエンプラへのめっき品を安定して供給いたします。

高い技術力とこれまで積み重ねてきた経験によって、高品質なめっき技術を提供いたします。

対応しているエンプラ・スーパーエンプラの種類

以下は量産実績のあるエンプラ、スーパーエンプラとなります。

エンプラ PC(ポリカーボネート)
PBT(ポリブチレンテレフタレート)
PA(ポリアミド)
SPS(シンジオタクチックポリスチレン)
スーパーエンプラ PES(ポリエーテルサルフォン)
PPS(ポリフェニレンスルフィド)
PEI(ポリエーテルイミド)
LCP(液晶ポリマー)

こちらに記載されているエンプラ以外にも、特殊プラスチックやマグネシウム合金などの軽合金など様々な素材の量産実績がございます。(※秘密保持のため、掲載しておりません)

詳細につきましてはお問い合わせください。

また、用途や加工に適したエンプラのご提案も可能です。ご要望や用途をお伺いし、専門チームが最適な素材やめっきプロセスをご提案いたします。

エンプラのめっき事例

エンプラのめっき事例をご紹介します。

●消防車搭載部品(メーターパネルカバー)の加工事例
素材:PC(ポリカーボネート)
エンプラ 加工事例 メーターパネルカバー

メーターパネルカバーにシールドめっきを施した事例です。

●自動車部品への加工事例
エンプラ 加工事例 自動車部品

金属からスーパーエンプラへの素材変更をし、軽量化とコスト削減を実現しました。用途やご要望をお伺いし、素材とめっきプロセスをご提案いたしました。

こちらの事例の詳細はこちら

●産業用コネクターへの加工事例
素材:PPS(ポリフェニレンスルフィド)
PPS 加工事例

●自動車部品への加工事例
素材:PA(ナイロン)
PA 加工事例

自動車のハンドル裏に装備されるパドルへの加工事例です。

※ここでご紹介する事例は一部となります。その他の事例や詳細につきましてはお問い合わせください。

試作・量産にも対応!お気軽にお問合わせください

塚田理研では試作や量産のご相談にも対応しておりますので、お気軽にお問い合わせください。

エンプラ、スーパーエンプラへのめっきは難易度の高い加工のため、素材によっては依頼できるメーカーがないとお困りになるお客様は少なくありません。

当社はプラスチック専門のめっきメーカーとして、1963年より様々なプラスチックへのめっきに向き合ってまいりました。これまで培ってきた知識と技術にて、お客様のモノづくりをサポートいたします。

射出成形からめっき、塗装、組立までの工程を丸ごとお任せいただける一貫生産もご相談頂けます。モノづくりの事で課題がありましたら、お気軽に以下の窓口までお問い合わせください。

【お問い合わせ先】
本社:0265-82-3256
東京営業所:042-444-1287
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