LCPへのめっきは塚田理研にお任せください
LCPのめっきで課題がありましたら、当社塚田理研までご相談ください。
スーパーエンジニアリングプラスチックの1種であるLCPは、その優れた性質から、近年用途の拡大が著しい高性能ポリマーです。
しかし、優れた性能を持つ反面、めっきが難しい難めっき材としても知られています。
プラスチックめっきメーカーである当社、塚田理研はLCPへのめっき工法を独自に開発しており、様々な用途のめっきに対応しております。
今回のコラムでは、当社の技術、そしてLCPの素材についてご紹介します。モノづくりのご参考に、ご覧いただけますと幸いです。
塚田理研は難めっき材「LCP」へのめっきに対応しております
塚田理研はLCPへのめっきに対応しており、シールド性や放熱性、耐摩耗性等、様々な機能の付与が可能です。
LCPはその優れた特性から多くの産業で利用されていますが、プラスチックなので導電性や放熱性は持ち合わせていません。製品の高機能化が進む近年、素材への機能要求は高まっており、LCPもニーズに応えられる機能の強化が求められています。機能性を向上させるためには、新しい素材の開発や特殊な技術の応用が必要です。
その中でも、めっきはLCPに導電性や放熱性などの機能を与え、電子部品や熱管理が必要な製品や部品への適用が可能となる技術です。
しかし、LCPは通常のプロセスでは処理が困難な「難めっき材」であるため、対応できるメーカーは限られています。
塚田理研では、20年以上にわたる難めっき材へのめっきの研究開発を通じて、LCPへのめっき工法を確立しました。LCPにめっきをつけることで、電磁波シールド性や耐摩耗性など、様々な機能を付与が可能です。
めっきの密着性が課題となるケースが多いLCPの高密着性を担保しているほか、表面処理液も保有しておりますので、高品質なめっき技術の提供をお約束いたします。
LCPへのめっきに関するご相談や、特定の用途に適しためっきプロセスの提案が必要な場合は、お気軽に塚田理研までご相談ください。
LCPへのめっきの事例
LCPへのめっきの事例をご紹介します。
●ハウジング、光コネクター(PC接続端子)
宿泊施設で使用する光コネクターへめっき(量産)を行った事例です。
LCPは寸法精度が高く、樹脂流動に優れているため加工が容易であり、高温の環境下にも耐えられる素材です。微細な形状も作り出しやすく、フィルム状に成形する事も可能な素材なので、様々な用途で使用する事ができます。
上記の事例はコネクターへのめっき事例ですが、寸法精度が高いLCPに、当社のめっきプロセスによって、機能的な金属皮膜を付与し、用途の幅をさらに広げることが可能です。
また、その他の事例として、LCP製の基板へのMID(立体成形基板)へのめっきがございます。めっきによって立体的に回路を形成する事で、電子機器をより小さく、より薄く製造する事が可能となります。
塚田理研では、LCPへのめっきだけでなく量産のご相談も承っております。お客様の様々なご要望に対応することが可能ですので、お気軽にご相談ください。
LCP(液晶ポリマー)とは
LCP(液晶ポリマー)とはどのような素材なのか、基本的な情報もご紹介しましょう。
LCPは溶融状態(熱によって液体になること)でも、一部の分子配列は一方向に並んでおり、流動性にも優れたスーパーエンジニアリングプラスチックの一種であり、多くの優れた機能性を持っています。
●LCPの性質
- 強度、弾性率が高い
- 耐熱性(Ⅰ型:約300℃、Ⅱ型:約270℃、Ⅲ型:約230℃以下)
- 難燃性
- 寸法安定性
- 振動吸収性
- 低誘電
- ガスバリア性に優れている
数多くの優れた性質を持つ一方で、摩耗性には劣る特徴もありますが、めっきをLCP製の製品に施すことで、デメリットをカバーし機能性の向上が可能となります。
5Gやミリ波向けの素材として注目を集め、用途が拡大している
ご紹介したように、LCPは多くの優れた性質を持っています。この性質を活かし、様々な産業で活用されています。
主な用途 |
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最も多く使われている分野がPCやスマートフォン等に組み込まれるコネクタといわれており、上記の他にも食器やスポーツ用品など、非常に幅広い分野で使われています。
また、LCPは優れた高周波特性があるため、5G通信やミリ波通信などIT分野においても需要が高まっています。
5G通信に用いられるミリ波帯は、電波の減衰率が高く、直進性が高いため建物など何らか妨げになる物があると影響を受けやすい特性を持っており、この特性が広範囲での利用において課題とされています。この問題に対し、低誘電性に優れたLCPを通信機器の部品として使用することで減衰を抑え、5Gのミリ波帯の欠点を軽減できる可能性があるとされています。
更にLCPは低吸水性に優れ、化学構造が安定している性質があるため、湿度が高い環境下でも低誘電性を維持する点もLCPの大きなメリットです。
また、ニーズに合わせた様々なタイプのLCPの研究開発も取り組まれており、将来的にも活躍するプラスチックのひとつと言えるでしょう。
LCPへのめっきのご相談は塚田理研まで!
LCPへのめっきは軽量化をはじめ、シールド性の付与など数多くの利点があり、LCPの用途の拡大が可能となります。
これまでご紹介した通り、LCPは機能性の高い特殊なプラスチックであり、通常のめっきプロセスが適用できないため、処理できるめっきメーカーは限られています。
当社、塚田理研はお客様のモノづくりを支えるメーカーとして、LCPへのめっきプロセスを開発し、量産にも対応しております。
LCPへのめっきで課題がありましたら、ぜひ当社までご相談ください。
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