PUへのめっきは可能?素材の特性と加工の難易度を解説
ポリウレタン(以下、PU)へのめっきの可否について、結論としては「可能」です。
PUは弾力性や耐摩耗性に優れ、幅広い分野で使用されている素材ですが、PUへのめっきについては「PUはめっきが難しい素材である」というご認識をお持ちの方は少なくありません。
過去、通常のプロセス(湿式めっき)だと高い密着性が得られないため、PUへのめっきは乾式めっきで行われてきました。しかし、乾式めっきで処理した場合でも、充分な密着性が得られなかったため「PUへのめっきは難しい」とされているのかもしれません。
しかし、現在は樹脂の進化や技術の発展により、現在はPUへのめっきは可能です。
当社でもPUへのめっきのご依頼は承っており、ABS樹脂のめっきラインで加工を行っております。めっきにより、加飾性や機能性の付与が可能となるため、試作をはじめ様々な用途でご相談やご依頼を頂いております。
今回のコラムではPUの素材に関する基本的な情報を解説するとともに、当社が提供しているめっき技術についてご紹介します。
PU(ポリウレタン)とは
PUは、高い柔軟性と耐衝撃性を持つプラスチック素材で、ウレタン(またはウレタンゴム)と呼ばれることもあります。
PUはウレタン結合を持つ重合体の総称であり、成分の配合によって柔軟性のあるものからタイヤのように強靭性のあるものまで、様々な種類のPUを作り出すことができます。
【PUの特性】
- 耐摩耗性、柔軟性、弾性、耐衝撃性に優れる
- 防音効果がある
- 耐熱性・耐候性にはやや劣る
多くの優れた特性を持つ一方、耐熱性や耐候性においては弱点もあるため、用途によっては注意が必要な素材です。
主な用途
PUは衝撃吸収やストレッチ性が求められる製品に適しており、産業用途から日用品まで多様な用途で使われています。
●一般的な製品での使用例
スポーツ用品(シューズのソール、ボール、グリップ材)
衣類・ファッション(ストレッチ素材、ウレタンフォームパッド)
スマートフォンケース(衝撃吸収性を活かした柔軟なケース)
合成皮革(バッグ、ソファ、車のシートなど)
●産業用途
自動車部品(シート、ハンドル)
建築材料(断熱材、シーリング材)
医療分野(クッション材、義肢などのサポーター、医療機器部品)
3Dプリンター素材
特に3Dプリンターの素材としての活用が進んでおり、試作品用途でも利用されています。PUは、用途に応じて様々な形状や硬度での成形が可能であり、今後も幅広く活用される素材といえるでしょう。
塚田理研はPU(ポリウレタン)へのめっきに対応
PUへのめっき加工は、プラスチックめっきの塚田理研にお任せください。
当社はプラスチックめっきに特化したメーカーであり、汎用プラスチックから高機能性プラスチック(エンプラ、スーパーエンプラなど)など、様々なプラスチックへのめっきのご依頼に対応しております。
PUへのめっき加工にも対応しており、加飾性や機能性の付与が可能です。
PUは成形のしやすさから試作品などの用途で使われることも多く、最近では製品の最終形態を確認するためにめっきをご依頼頂くケースも増えています。
当社では試作品へのめっき加工のご依頼を承っております。1点試作から年数回程度の小ロット生産のご依頼にも対応しておりますので、お気軽にご相談ください。
PUへのめっきをご検討なら塚田理研にお任せください
今回のコラムでは、PUへのめっき加工の可否や難易度について、また素材の基本的な情報をご紹介しました。
当社、塚田理研はPUへのめっき加工に対応しており、高品質なめっき加工を提供しております。めっき加工に対応しているメーカーをお探しでしたら、ぜひ当社にお任せください。
また、今回ご紹介したプラスチックに限らず、エンプラやスーパーエンプラといった高機能樹脂へのめっき技術も提供しており、製品の機能性や意匠性を向上させるためのご提案も可能です。プラスチックへの表面処理でお困りのことがありましたら、お気軽に当社までご相談ください!
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