ウルテムのめっき加工に対応!高難度素材も当社にお任せください

ウルテム めっき 加工事例

ウルテムへのめっき加工について

ウルテム(PEI、ポリエーテルイミド)は、スーパーエンジニアリングプラスチックの一種で、耐熱性や機械的強度に優れ、自動車、精密機械の部品に広く活用されています。

高性能プラスチックとして広く認知されているウルテムですが、加飾性やさらなる機能性を求める場合、加工の選択肢のひとつとしてめっきが挙げられます。しかし、ウルテムは優れた性質がある一方で、「難めっき材」であるため、加工が容易ではありません。

当社はプラスチックめっきを専門とした表面処理メーカーであり、長年培った技術と経験でウルテムへのめっき加工に対応しています。

本コラムでは、ウルテムの素材情報や特徴、塚田理研のめっき技術、加工事例についてご紹介いたします。ウルテムへのめっき加工をご検討の際は、ぜひ最後までご覧ください。

ウルテム(PEI)とは?素材の基本的な情報や特性を解説

ウルテムとは、PEI(ポリエーテルイミド)の製品名です。PEIは非晶性の熱可塑性樹脂で、エーテル基とイミド基の繰り返し構造で構成されたポリマーの総称です。前述した通り「ウルテム」の名称は製品名ではありますが、PEIを指す場合があります。

ウルテム(PEI)
(見た目:琥珀色)
長所
  • 耐熱性に優れている(連続使用温度170℃)
  • 機械的強度に優れている
  • 難燃性で有害なガスが発生しない
  • 耐薬品性に優れている
短所
  • 耐摩耗性、耐衝撃性に劣る

めっき加工においては、非晶性樹脂でありながら耐薬品性が高いため、通常のめっきプロセスでは処理が難しい「難めっき材」と言われています。ウルテムに高い密着性を確保するめっき加工には高度な技術が求められます。

塚田理研はウルテム(PEI)へのめっきに対応可能!

ウルテムは優れた性質がある一方で、汎用プラスチックへのめっきプロセスではめっきできません。加工には設備やノウハウが必要となるため、対応可能なメーカーは限定されているといえるでしょう。当社にも、お客様から「ウルテムのめっきの依頼が他社で断られてしまった」とご相談頂くケースもあります。

塚田理研は自社の開発チームにてウルテムのめっき技術を開発し、確立しているため、ウルテムへのめっきのご依頼に対応しております(量産実績あり)。

ウルテム めっき 技術開発

ウルテム以外にも様々な高機能プラスチックに対応しておりますので、幅広くご相談頂けます。プラスチックへのめっきで課題がありましたら、お気軽にご相談ください。

スーパーエンプラへのめっきに関するコラムはこちら>>

ウルテムを用いた3Dプリンター造形品へのめっきにも対応!

3Dプリンター造形品(ウルテム製)へのめっき加工のご依頼も承っております。

3Dプリンターは、製品を短時間且つ低コストで作り出せる手法としてニーズが高まっており、試作製作などの用途でも使われています。

3Dプリンター造形品へのめっきは、量産時の完成品に近い外観を確認できるメリットがあるため高いニーズがありますが、ウルテムをはじめ、3Dプリンター用のプラスチックは特殊な素材が多く、めっきがつきにくい難点があります。

めっきをつける既存の方法としてドライプロセス(スパッタ等)がありましたが、密着性において課題があり、完成品に近い仕上がりを得るのは困難でした。

このような課題を解決するため、当社は「TP-3D Art」技術を開発しました。「TP-3D Art」により、ウルテムを用いた3Dプリンター造形品にも高品質なめっき加工を施すことが可能となり、完成品に限りなく近い形での確認が可能となります。

ウルテム めっき TP-3 DArt 技術

「3Dプリンター造形品に本物の金属感を与えたい」「機能性を上げたい」など、ご要望がございましたら、最適なめっきをご提案いたしますので、ぜひご相談ください。

3Dプリンター造形品へのめっきに関する詳細はこちら>>

めっき加工の事例

一例ではありますが、めっき加工の事例をご紹介します。

●医療機器(電磁波シールドめっき、量産対応)

ウルテム めっき 加工事例 量産

ウルテム めっき 加工事例 量産

ウルテム製の部品に対し、無電解銅めっき+無電解ニッケルめっきにて電磁波シールドめっきをいたしました。金属の性質をウルテムに付与することにより、電磁波ノイズから製品を守り、機器の信頼性や安全性の向上に貢献しました。

上記のほか、OA機器等で実績がございます。

ウルテムをはじめ、様々なエンプラ、スーパーエンプラへのめっき加工についてのご相談も承っておりますので、お困りのことがございましたらお気軽にお問い合わせください。

対応可能なプラスチックについて

塚田理研ではウルテムだけでなく、様々な高機能プラスチックへのめっき加工にも対応しています。難めっき材であるエンプラやスーパーエンプラへの加工実績が豊富にあり、技術評価データも積み重ねておりますので、お客様のご要望に最適なめっきのご提案や、高品質な技術の提供が可能です。

対応可能なプラスチックにつきましては、以下のページで詳しくご紹介しております。ぜひこちらもご覧ください。

対応可能なプラスチック一覧>>

さらに、試作から量産まで柔軟に対応できる体制を整えており、「この素材にめっきがつくかどうか?」といった初期段階のご相談にもお応えします。製品の用途や仕様に応じた最適なプロセスをご提案し、ものづくりの可能性を広げるお手伝いをいたします。

ウルテムへのめっき加工のご相談は塚田理研まで

ウルテムはその優れた特性から様々な分野で活用されていますが、めっき加工が難しい素材としても知られています。

塚田理研では、独自の技術と長年の経験を活かし、ウルテムへのめっき加工に対応しています。加飾性や機能性の付与、そして高密着性を実現するめっき技術で、お客様のものづくりをサポートいたします。

「ウルテムへのめっき加工ができるのか不安がある」
「3Dプリンター造形品へのめっきを検討している」
「用途に応じた素材選定も相談したい」

このようなご要望、課題がありましたら、ぜひ塚田理研にご相談ください!

【お問い合わせ先】
本社:0265-82-3256
東京営業所:042-444-1287
刈谷オフィス:050-6868-2912
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